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VOICE magabon interview

No.281 武田梨奈(女優)

武田梨奈

――大胆な行動を起こす女子高生たちが描かれる本作。武田さんご自身、高校時代にハメを外してしまった経験はありますか?
「結構、あるかもしれません(笑)。私は勉強が嫌いで、中学・高校時代は空手だけの生活を過ごしていて。落ち着きがなくて、授業中には教室の後ろの方で、筋トレや空手の練習をしていたこともあります。その時は先生に、すごい怒られましたね(笑)!先生に目を付けられたのか、席替えの時も必ず一番前にされたりして。今回の『リュウグウノツカイ』も怖いもの知らずの女子高生たちが描かれていますが、私も学生の頃は怖いもの知らずで。何でも自由に行動していたような気がします」

――アクションを封印した本作で、改めて女優業の楽しさを実感したことはありますか?
「ちょうど、『アクションのない作品をやってみたい!』と強く思っていた時期だったんです。すごく新鮮でした。だからと言って身構えて演じたわけではなく、『私たちの映画を作ろう』といった気持ちで、自然に演じることができました。私には、アクション女優というイメージが強いので、『アクション映画以外はやらないんでしょう?』と言われることもありました。そういった意味では、女優・武田梨奈として、一歩、新しく踏み出せたんじゃないかと思っています」

――空手の経験は、女優業にどんな影響を及ぼしていますか。
「実は女優と空手って、真逆なんですよね。空手って、『痛い』とかそういう感情を絶対に表現してはいけないんです。己に勝たなくてはいけないので、常にポーカーフェイスで、絶対に内面を出してはいけない。でも今は、空手ではできなかったからこそ、お芝居という、内面を表現できるものがすごく楽しいんです」

――なるほど!「己に勝つ」といった意味では、空手が精神面を磨いてくれた部分も多いようですね。
「空手は、『ダメかも、負けちゃうかも』と思ったら、試合でも負けてしまう。自分に勝てないと、相手にも勝てないんですよね。そういった集中力、精神力は人生に活かされていると思います。あと、私はお芝居をずっとやりたくて、小学校1年生の頃からオーディションを300回くらい受けていて。やっと『ハイキック・ガール!』で本格的にデビューできたのが16才です。300回も落ちていたら、普通、向いてないのかなって思ってしまいますよね。でも、ずっと耐えて、夢を諦めないでいられたのは、空手があったからだと思います。『絶対に、受かるまでやってやろう』と思っていました。私の女優としての武器ですか?打たれ強さですね!それは、同世代では誰にも負けないと思います」

――これから目指す、憧れの俳優像を教えてください。
「私は、武田鉄矢さんが大好きで。お芝居をやりたいと思ったきっかけも、武田鉄矢さんなんです。以前、武田さんの泣くシーンを見ていた時に、涙より鼻水を大量に流していて!実際、人が泣く時って鼻水がたくさん出るし、武田さんのように、良い意味で崩れた表情になるのが、人間らしいと思うんです。その人間臭さに感動して、ドラマや映画を見ているのではなく、リアルな“今”を見ている気がして、『カッコイイ!』と思いました。アクションでも、ブルース・リーさんやジェット・リーさんももちろんカッコイイですが、武田さんやジャッキー・チェンさんって、ダサカッコイイところがあって。やられるけど、立ち向かって行く。その人間臭さが大好きなんです」

――影響を受けた本があれば、教えてください。
「これも武田鉄矢さんの話になってしまうのですが(笑)、ドラマ『3年B組金八先生』で、金八先生が相田みつをさんの詩を紹介するシーンがあって。それに感動して、相田みつをさんの本はたくさん買いました。本当に一言、二言の詩なんですが、そこから自分で想像することの面白さを教わりました。印象深いのは、『自分が自分にならないで誰が自分になる』という言葉。こっそり、教室の自分の机に、名言として書き込んでいました(笑)」

――もし雑誌の編集長になったら、どんな雑誌をつくってみたいですか?
「空手とお芝居は真逆なことですが、真逆なことって結構、相性が良かったりするんですよ。ウエダ監督も、『寉岡萌希ちゃんと私は真逆だ』とおっしゃっていましたが、だからこそマッチすることって多いと思うんです。なので、もし雑誌をつくるとしたら、真逆なもの同士の対談や、真逆なものをくっつけてみる企画をやってみたいですね!私が対談したい相手ですか?真逆ではないですが、もちろん、武田鉄矢さんです(笑)!」

Text : Orie Narita

『リュウグウノツカイ』

『リュウグウノツカイ』
8月2日(土)よりモーニング&レイトショー



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